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6/9 鈴張神楽団のプロフィール動画を制作しました。

4/25 上演予定を追加しました。

2013/2/8 

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いつの頃の事か・・・石州の片田舎の里の庄屋の御内儀に「お蓮」という女性があった。人並み程度の器量に人一倍の心優しさを抱き、親の言葉に従い見も知らぬ庄屋に嫁いだのは、花も盛りの娘時代。

ただただ、夫「久衛門」を思い、添い遂げんが為、家の為、夫の為と尽くすお蓮。

しかし、いつの時代でも男の身勝手さか、「畳と女は・・・」

お蓮の心のうちなどどこ吹く風、親の取り決めた結婚に何の意味を見出す事も出来ず、年を重ねた夫は、隣の里に若い娘を囲いものとして、屋敷にいる事も少なくなる。

「いつかは、戻ってきてくれる・・・」夫の行いを一時の気の迷いと、いつかは、分かり合える時が来る。その一心に耐え、悲しみを忍んできたお蓮だったが、その悲しみは、終にお蓮の正気を奪い去る。

悲しみは憎しみへと代わり、お蓮を狂気の道へと誘い込む。夜な夜な鎮守の社に丑の刻詣り致せば、満願の夜、お蓮の悲しみを憐れんだ神の啓示か、魔性の嘆きか、一念化生となり果てる。

愛しや久衛門殿・・・今ぞ、今ぞ、御眼を開かせましょう。

この思いの丈を以て、お前さまの迷いを晴らしてさせ上げましょう・・・

いつの世にもげにげに恐ろしきは、女性かな・・・。